あんま見ないでくれブログ

恥ずかしいから

ヒカルの碁のはなし(10/10)

もう辛抱たまらんのでヒカルの碁の話をします。もういい。もう良いんだ…。

 

めんどくさいので、読んだ人にしかわからない話ばかりします。ネタバレも。読んでなかったら読んでください。

 

www.amazon.co.jp

 

まず初めに、この漫画の一番の評価点は何と言っても「漫画としての表現の巧みさ」でしょう。

 

原作のほったゆみ、作画の小畑健、両氏ともに「見せ方」が上手いのだろう、と感じさせる箇所がいくつもあります。

 

1巻の時点でも巧みな表現は随所に見受けられます。

 

例えばヒカルと佐為の邂逅が描かる1話目で、歴史上最も強い棋士は誰か、という問いに対して碁の先生が本因坊秀作である、と答える場面があります。

本因坊秀作とは、佐為が以前取り憑いていた人間であることが示されています。「佐為が歴史上最も強い」ことを間接的に示しているのです。

あえて直接的に強さを示さず、読者に類推をさせることによって、かえって効果的に映ることを活かしたつくりだと言えます。ここを1話目のオチに持ってきたのも上手いです。

 

居ないとは思いますが、読んでいない人は読んでください。1話目の話しかしていないのでまだ間に合います。

www.amazon.co.jp

 

2話目では佐為にとっても強大な敵となりうる塔矢行洋名人、そしてその息子でありライバルと言える塔矢アキラが登場します。

 

アキラは周りの大人たちからも一目置かれる存在あることが描写されており、佐為はアキラとの対局の中で「はるかな高みから」アキラを見下ろしていることが呈されます。

間接的な表現でしか描かれていなかった佐為の実際の強さが描かれています。

 

また、ヒカルがアキラと別れた後になって、アキラはヒカルが一度も対局したことが無かったことを知ります。

これが出発点となってアキラはヒカルを追いかけることになるのです。後から見ると感慨深くもあります。

 

www.amazon.co.jp

 

3話目ではヒカルを取り巻く環境のことが描かれます。

学校での立ち位置や、こども囲碁大会、後に大きく関わってくる緒方九段、そして2話でチラッと描かれた塔矢名人とも対面を果たすことになります。

 

こども囲碁大会ではヒカルが他人のミスを指摘してしまって怒られますが、プロでも少し考える状況にチラッと見て間髪入れずに解答したことで、緒方九段や塔矢名人といったプロ棋士の耳目を集めることになります。

また、塔矢名人が同じように解答し、佐為と同等の力を持っていることも仄めかされています。

 

読者が読み続けるかどうかは3話目までで決まる、とは私の名言ですが、ヒカルの碁においてはまさに3話目までで必要な事が全て描かれていると言えます。

「読者を引き込む世界観」「魅力的なキャラクター」「キャラクター同士の関係性」などです。

丁寧に、かつさりげなくそれらを描写していき、全体としてはコミカルに描きながら、続きが気になるオチをつける、というレベルの高さが伝わりますでしょうか。

 

ヒカルの碁 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) | ほったゆみ, 小畑健 | 少年マンガ | Kindleストア | Amazon

 

 

ヒカルの碁の漫画的な描写、特に1巻の話をフォーカスして進めましたが、どうだったでしょうか。

一回読んだけど忘れちゃったって人も、是非もう一読願いたいです。

読んだこと無い人でも、少しでも読んでみたいな、って思ってくれたのなら幸いです。(おわり)

 

ヒカルの碁 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) | ほったゆみ, 小畑健 | 少年マンガ | Kindleストア | Amazon

 

ヒカルの碁 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) | ほったゆみ, 小畑健 | 少年マンガ | Kindleストア | Amazon